実生から6年 パキポディウム・グラキリスの発芽から結実まで
昨日のポストで、うちのニッチのユッカの成長の様子を振り返りました。
昔の写真を見返していると、そこには懐かしい面々が。。
わたしの管理が至らなかったばかりに、残念ながら枯れてしまった葉っぱ達もたくさん写っていました。
そんな中で今日紹介するパキポは、今うちに現存する多肉植物達の最古参。
わたしが多肉植物の種まきを始めた2018年から、2024年の今日この日まで元気に生きてる1番のお気に入りです。
2024年10月、秋色になってきました |
2018年当時、ドライガーデンの他にもう2つ憧れたものがありました。
パキポディウム・グラキリス(Pachypodium rosulatum ssp. gracilius)とオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)です。
「世はまさにパキパキ時代」なんて言葉が園芸好きの間で密かに囁かれたのも、ちょうどこの頃。
流行ってたんですね。
モミジやマツなんかを盆栽仕立てで楽しんでいた当時のわたしにとって、多肉植物といえばセダムやハオルチア、メセンなど「なんかプリプリした葉のやつ」というイメージ。
自分の好みからすると、ちょっと草っぽすぎるなと敬遠していました。
なので、初めてパキポやオペル・パキプスなどのコーデックス系多肉をウェブで見たときは「なんじゃこりゃ!?」と衝撃的でした。
こんなひょうげた植物がこの世にあったのか🤭🤭と。
当時ハマっていた盆栽風のモミジとシンパク この子らは今も健在で、この頃よりだいぶ立派になりました 実生・挿木から3年ほどの苗。2018年4月撮影 |
ただ、パキポもオペル・パキプスも、わたしにとっては少々高すぎました。
上のモミジやシンパクからして、息子と一緒に近所の公園でタネを拾ったりして素材を集めてきたもの。
わたしにとっては植物は「安く手軽に楽しめる趣味」であって、何千、何万円も投じるものではなかったのです。
初心者にも優しいコーデックス3種。2018年9月撮影 |
しかし、一度知ってしまったコーデックスの魅力はなかなかに抗い難く、、
「タネなら安いし、まぁいっか」と購入。
元々、タネから育てること、時間がかかることには抵抗がなかったわたしです。
(ほんとは家族でタネを採りに行けたらそれが一番だったんですが、アフリカはあまりに遠い)
発芽。同じく2018年9月撮影 |
本葉。陽に焼けて逞しい 2018年10月撮影 |
10粒のタネを蒔き、幾つ発芽したかは覚えていません。
上の写真を見ると、少なくとも5つは芽を出したようです。
初めての多肉植物の種まき。
その様子を身近で観察したくて、室内の窓辺で育てていたのを覚えています。
その後、徒長させるのが嫌で屋外へ。
その際、加減がわからず残暑厳しいカンカン照りの日に丸焼きにしてしまう大失態😣
幸い2株だけ残りました。
写真を時系列に並べました。
成長をご覧ください。
1年間で急成長!左側が冒頭の現存する株です 2019年9月撮影 |
昔から、上から見下ろした写真が好きです。なんでだろう? |
寒い日は室内の陽だまりで過ごすP.グラキリス。大事にされています 2019年12月撮影 |
もうすぐ2歳! 2020年8月撮影 右のチビは同期のP.グラ。成長がおもわしくない |
梅雨でぐっしょり。2021年7月撮影 チビグラはこの年の夏を越せず。これが最後の写真に 奥にいるのは同属のP.レウコキサンツム。また別のポストでいつか詳しく |
祝・3歳! 2021年9月撮影 成長点が3つに分かれ、肌も白みを増してきた。だんだんそれらしい姿に |
春を待つP.グラキリス。2022年2月撮影 |
この後2.5年ほど写真なし。
この間に花が咲いたり、実をつけたり、いろいろあったはずなんだけれども。。
そして現在。
3つだった成長点は、何度かの開花・結実を経て更にたくさんに。枝も長くなりました 2024年9月撮影。 |
今年、初めて採れた種子を早速蒔いてみた結果、子P.グラを無事授かることができました! パパ(ママ?)みたいに大きくなぁれ!! 2024年10月撮影 |
そして、再び冒頭の1枚。
立派に太りました! 2024年10月撮影 |
タネから育てて、花を咲かせてまたタネを採る。
これこそ園芸の醍醐味だなぁと実感させてもらった、とても大切な一株です。
この間、何度も失敗して、悲しい別れもありました😢
その都度、学習して改善して、少しでも長く一緒にいたいと思います。
ではでは。
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