雑草と侮ることなかれ!よくよく見ると魅力がいっぱいオーナメンタルグラス

秋ですね。

わたし個人的には「春が桜なら秋はススキ」と思ってるんですが、皆さんどうでしょう?

ススキ、うちの妻に言わせれば「雑草」なんですが、わたしはかなり好きな葉っぱです。
道端、電柱の脇に一株ポツンと生えてるのもかわいいですし、風の強い原っぱなんかに群生していると壮観で「うひゃー!😍」となりますね。

日本では野草・雑草のイメージが強く、あえて植える人は珍しいですが、ガーデニングの本場・欧州では好んで使うデザイナーもいるとかいないとか。


パープルファウンテングラス(Pennisetum setaceum ’Rubrum’)
風にそよぎ、逆光で輝く


ススキをはじめとしたイネ科の植物を英語ではグラス(grass)と言います。

グラスの中でも特に鑑賞価値の高いものをオーナメンタルグラスと呼び、ガーデニング素材として重宝しているというわけです。

ということで、わが家のグラス達を紹介します!


パープルファウンテングラス

上の写真のやつですね。

学名はPennisetum setaceum ’Rubrum’

銅葉と赤い穂が美しい園芸種で、原種は東南アジアに自生しているそうです。

夜の気温が10℃を下回る頃になると地上部を枯らし、もっと寒くなると根も完全に枯れてしまいます。
わたしの住む横浜では屋外での越冬はできませんでした。


上の写真もだいぶ枯葉が目立ってきていますね。
そろそろ家の中に取り込まねば。

挿し木(木ではないので「さし芽」?)や株分けで簡単に増やすことができます。


左からフェスツカ・グラウカ(Festuca glauca)、フウチソウ(Hakonechloa macra)、スティパ・イチュー(Jarava ichu


フェスツカ・グラウカ(Festuca glauca

青白い葉がカッコいいグラス。
常緑で冬も青々としています。

ヨーロッパ原産のグラスで、5月頃に穂を出します。


フウチソウ(Hakonechloa macra

学名「ハコネクロア(箱根の草)」が示すとおり、日本の固有種。
漢字で書くと風知草。
Hakonechloaは本種のみのモノタイプで、日本植物界の父・牧野富太郎さんの命名です。

日本原産の植物なので、夏も冬も外でオーケー。

冬は地上部のみ枯れますが、それはそれでなかなか乙なものです。


スティパ・イチュー(Jarava ichu

ペルーなど南米、アンデス山脈に自生するグラスです。

地上部は既に枯れています。



その他に通称「エンジェルヘア」のナセラ・テヌイッシマ(Nassella tenuissima)がいるんですが、今日はちょっとお休みです。
(穂のない今の時期、見た目はイチューとほぼ同じなので。。)

見た目にはさまざまで四者四様の魅力があるグラス達ですが、共通するのは育てやすいことと増えやすいこと。

元々、地元では野草・雑草なので、とにかく強いです。
地植えにする場合はデカくなりすぎ増えすぎに注意しましょう。
(特に広い敷地の方や里山にお住まいの方は零れ種に注意! 地域によっては侵略的外来種として規制されている種もあります)


風を感じさせる野趣がたまりませんね。

ススキも鉢でコンパクトに育てられるか挑戦してみようかな?
なんて毎年、思っては思い止まっての繰り返しです。

ではでは。

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