ミカン狩りに行ってきたので、ミカンに関する豆知識を披露する
昨日、「日本唯一の砂漠 伊豆大島 三原山の裏砂漠へ行ってきた」を書きました。
そのついで(?)というわけで、今回は家族で行ってきたミカン狩りについて記録しとこうと思います。
今が旬。たわわに実ったミカン |
行ってきたのは三浦半島 横須賀市の津久井浜観光農園。
ミカン狩りは先週末(2024年11月30日)で終わりですが、来月(2025年1月1日〜5月5日)からイチゴ狩りが始まるそうです。
真剣な顔で皮を剥く4歳児 |
とても甘くて美味しかったです。
。。。
と、これで終わりでは少し寂しいのでミカンに関する豆知識を2つ。
紀伊國屋文左衛門が運んだのはコミカン、ウンシュウミカンじゃない
現在、日本で単にミカンと言えばそれはウンシュウミカン(温州ミカン、学名:Citrus unshiu)のこと。
それ以外の柑橘類、例えばカボスとかユズ、ハッサク、アマナツ、ブンタンなどは「中晩柑」もしくは「雑柑」と言います。コメ以外の穀物を雑穀と呼ぶノリですね。
それは、さぞ昔から日本人に愛されていたんだろうね、、と思いきや、ウンシュウミカンが市民権を得たのは意外と最近で、明治時代に入ってから。
それ以前から存在は知られていたそうですが、武士の世にあって、タネなしのウンシュウミカンは縁起が悪いというんで敬遠されていたんだそうです。
というわけで、江戸時代 元禄の豪商 紀伊國屋文左衛門が嵐の中 紀州から江戸へ運んできたのはウンシュウミカンが流行る前にその地位にあったコミカン(小ミカン、学名:Citrus kinokuni)なのでした。
近くの畑で栽培されていたキャベツ ミカン狩りに関係ないけど、キレイに撮れたのでのせときますね😎 |
ウンシュウミカンはタネなし、品種改良は枝変わりで
他の果物、例えばブドウとかイチゴ、リンゴなどであれば、その果物を代表するような有名な品種がいくつかあるものです。シャインマスカットや巨峰、あまおう、陸奥、王林、、などなど。
一方で、ミカン(ウンシュウミカン)では有田みかんや愛媛みかんなど、産地やブランドは重視されるものの品種はあまり意識されない気がします。
なんででしょうね?
品種による違いは実る時期くらいで、味や食感に大きな違いがないからでしょうか?
訳をご存知の方、いらしたらコメント欄で教えてくださいね。
そんな具合でわたし達 消費者にはあまり重視されないミカンの品種ですが、開発(?)方法は特殊です。
普通の品種開発であれば、親を2種選んで交配しできたタネを育てるわけですが、、ウンシュウミカンの場合、タネがない!
なので交配ではなく、ひたすら枝変わりを待つことで行われます。
Wikipediaによると、枝変わり(えだがわり、bud sport)とは、植物のある枝だけに関して、新芽・葉・花・果実などが、成長点の突然変異などによって、その個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象である。
長い間 植物を育てていると「斑入りの鉢植えだけど、この枝だけ斑が入らない」とか「この枝だけ妙に花付きが悪い」とかあると思うんですが、それが枝変わりですね。
偶然に起きる枝変わりのうち、望ましい性質のものだけを選別して挿木で増やすわけです。
想像するだけで気の遠くなるような作業ですね。。
というわけでミカンにまつわる豆知識でした。
明日は何を書こうかなー。
ではでは。
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