ぼくらがタネを蒔く理由
昨日、「アーティチョークの種を蒔きました」という記事をアップしました。
https://shokudoraku.blogspot.com/2024/10/blog-post_7.html
他の記事でも何度か触れいていますが、わたしは種まきが好きです。
タネを蒔いて花を咲かせ、タネを採ってまた蒔く。
これこそ園芸の1番の喜び、楽しみでは?と思っています。個人的には。
まぁ、楽しみを感じるポイントは人それぞれですが、楽しさ以外にも種まき・実生にはこんなメリットがあります。
2020年5月にタネをまいた、アガベ・チタノタ(Agave oteroi)たち。現在実生5年目 |
タネは安い!
いきなり現金な話で恐縮ですが、タネは安いです。圧倒的に。
上の写真のアガベ・チタノタ、左側の2つなんかは結構見ごろのサイズ。
同じものをかどは一流園芸店赤木屋黒木屋白木屋さんで、べにおしろい付けたお姉ちゃんに下さいちょうだいで願いますと、¥6,000が¥7,000くだらない品物。メルカリでも¥5,000くらいにはなるでしょう。
でもタネなら20粒で¥600です。(2020年当時ね。今はもう少しだけ高いかも)
少し多めにタネを蒔いて、余剰な株を売ると元がとれる。
儲けが出たら別の新しいタネが買える!
家計に優しい持続可能な趣味になります。
売らなくとも、誰か葉っぱ友達にあげると喜ばれますし、お礼にと何か別の苗をもらえるかもしれません。
タネは自然に優しい
先述のアガベをはじめ、最近流行のビザールプランツと呼ばれる種類の植物の中には自生地で絶滅の危機に瀕している種が多数あります。
パキポディウムやオペルクリカリア、コピアポアなどなど、枚挙にいとまがない。
「現地株」と銘打って売られているその立派な植物、現地で違法採取されたものかもしれませんよ?
そういう意味で、タネはとてもエシカルで環境にも家計にもサステナブル!
先ほどと同じA.oteroi、アングルをかえて |
タネはいろんなタイプが手に入る
上の写真のアガベ・チタノタ、同じロットのタネから生えた実生5年生たちです。
同時期に発芽して、同環境で育ちました。
でも色やサイズ、葉の太さなど、いろんなタイプがありますね。
真ん中の細葉で丸まったタイプなんてあまり他所ではみないし、売っても二束三文でしょうが、、わたしは面白くて気に入っています。
タネは愛着が湧く
”楽しみを感じるポイントは人それぞれ”とは言いつつ、結局はお気持ちの話に戻ってきてしまうのですが、、やっぱり実生株は愛着が違います。
タネが芽を出し、そこそこの大きさに育つまで、そこには大小いろいろなドラマがある。
春の新緑の美しさだとか、花を咲かせた時の喜びだとか、逆に自分が至らず枯らしてしまった時の無念、、そんなものが愛着を生みます。
旅行先や思い出の公園で拾ったタネ、大切な人からもらった苗、大好きな人に「この花キレイ」と言われた、、そんな個人的なストーリーも加われば、それはかけがえのない株になるでしょう。
結局のところ趣味ですからね、気持ちが大事。
とまあこんな具合で、
ぼくらの住むこの世界にはタネを蒔く理由があり、誰もみな手をふってはしばしタネを蒔く。
ではでは。
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