【カネノナルキ】 柿食えば 金がなるなり クラッスラ

バラからサボテン、果樹、コーデックス、宿根草にオーナメンタルグラス、、なんでもアリな雑食系葉っぱラバーを自称するわたしですが、”アリ”の中には程度差も存在します。

このブログでも何度か触れた通り、わたしの特に好きな葉っぱはオリーブとパキポディウム。



一方で、「こいつは正直、イマイチだなぁ🙃」というのもあります。
(しようがないね。人間だもの)

例えばカキ。もしくはミカン🍊

柿の木そのものに悪感情があるわけではないのですが、いや、むしろカキは好きです。
特に実りの秋、パーシモンの実を鈴なりにつけた木は美しいと思います。

ただ、その実が落ちて潰れて道を汚すのはイケテナイと言わざるを得ない。

鳥とか風とか色々事情があるんでしょうがね、それでも一言言わせていただきたい「カラスに食わすくらいなら俺にくれ!」と。


カネノナルキ(Crassula ovata)の挿し木枝


イケテナイと思う葉っぱの話をもう一つ。

エケベリアなど多くの多肉植物が属するベンケイソウ科のクラッスラ オバタ(Crassula ovata
通称「カネノナルキ」です。

先のカキと同様、こちらも葉っぱそのものに難点があるわけではなく、完全に人の都合なのですが、、、
「金のなる木」とは随分な名前を。気の毒に😞

昭和のいつだかにいっとき流行ったらしく、その頃の生き残りを今でもそこかしこで目にします。
きっと丈夫で育てやすい、長生きな植物なんでしょう。

しかし、その名に反して、お金には縁遠そうなお宅の玄関先に無造作に置かれがちです。
オシャレに飾られているのはあまり見かけません。

この記事を書くにあたってWikipediaで見たところ、英語圏でも”money tree”や”dollar plant”と呼ばれているらしいです。
葉が硬貨に似ているのが名前の由来である”とのこと。


翡翠色で肉厚な葉。コインには、、んー、見えるか?


そんなカネノナルキがうちにやって来たのはつい昨日のこと。

外出中の妻からメッセージが届きました。

メッセージに添付されてきた画像

「興味あるかしら?」と。


しばし手を止め、「んー」と悩むこと数秒😕

「なるべく太いやつで!」と返答してしまいました。


この庶民派な多肉植物、実際に手にして思うことは、「枯らしちまったら縁起が悪いな」ということ。

古屋の軒先にポツネンと佇むのを見るにつけ、こいつにその名の通りの力がないことは明白。
が、反対に、その恨みは深そうな気もします。

何せ、自分で名乗ったわけでもないのに「金のなる木」なんて勝手な名前を付けられた上、その名前が「イケテナイ」だの「逆に貧乏くさい」だの言われたら。。


妙にグロテスクで艶かしい肌。呪いを宿した呪物にも見えてくる


こうして、また狭い栽培スペースに愛おしくも厄介な葉っぱをお迎えしてしまったのでした。

そこが渡世人の辛いところよ🐯

ではでは。



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