パープルファウンテングラスの冬越し
寒くなってきましたね。ようやく季節が暦に追いついてきた感じでしょうか?
こちら横浜は晴れた日が続いていますが、日中は10℃を少し超えるくらい。明け方は5℃を下回る日も多くなってきました。
窓辺に置かれたパープルファウンテングラス(Cenchrus setaceus ’Rubrum’) |
そこで、わたしの管理している植物達の中でも特に寒さに弱いと思われるやつらを3鉢ほど、本日 家の中に運び込みました。
パープルファウンテングラス(Cenchrus setaceus ’Rubrum’)と今年の夏にタネを蒔いたパキポディウム2種、P.グラキリス(Pachypodium rosulatum ssp. gracilius)とP.サンデルシー(Pachypodium saundersii)です。
パキポ2種については明日改めて記事にするとして、今日はパープルファウンテングラスの冬越しについて書こうと思います。
パープルファウンテングラスは非耐寒性多年草
妻に「なんで枯れ草を部屋に飾るの?」と聞かれてしまいましたw まだ生きてるんです。土の中の根は。 |
パープルファウンテングラスの学名はケンクルス・セタセウス(Cenchrus setaceus ’Rubrum’)。
以前はぺニセタム属(Pennisetum setaceum ’Rubrum’)とされていましたが、最近 移されました。’Rubrum’は「赤」を意味する園芸品種名です。
英語ではクリムゾン・ファウンテングラス(crimson fountaingrass)と呼ばれています。
熱帯アフリカから東アフリカ、中東、南西アジアまで、開けた低木地帯に広く生息する多年草です。
銅葉と赤い穂が美しく、観賞用の植物として世界で愛されています。が、一方で、非常に乾燥に強く丈夫で、繁殖力も高いため、在来種を脅かす侵略的外来種として一部の地域で規制されるという一面も。EUでは2017年から輸入や栽培が禁止されています。
参考記事:雑草と侮ることなかれ!よくよく見ると魅力がいっぱいオーナメンタルグラス
ただし耐寒性は低く、最低気温が10℃を下回る頃から地上部は枯れが目立ってきます。
やがて地下の根も枯れ、関東以北では屋外で越冬できないと言われています。少なくとも横浜ではわたしが何度か試した限り、地植えで越冬はできませんでした。
パープルファウンテングラスの越冬は室内で
そんな事情もあり、日本ではときに一年草扱いされたりもするファウンテングラス。
たしかに、一年草としてでも植えたい魅力あるグラスだと思います。
でも貧乏性なわたしは一年草は嫌なんです。葉っぱは一度 買ったらずっと長く楽しみたいんですよ!
なので毎年 頑張って越冬させています。
方法は簡単で、今くらいの時期、2枚目の写真のように地上部が8、9割 枯れたなーってなった頃に室内に取り込むだけです。
3、4月になって、今くらい暖かくなったら外に出します。
枯れてる間は水を1ヶ月に1、2回くらいあげましょう。できれば春まで枯れててほしいんですが、部屋の中が暖かいと新芽が出ちゃうかもしれません。そうなったらいつもの水やり(鉢の中まで乾いたら水をやる)をします。
うちは現代的な高機密高断熱の一軒家で、あまり家の中に涼しい場所がありません。なので、1枚目の写真のような日のあたる窓辺に1ヶ月も置いておくと、すぐに新芽が出てきてしまいます。でも窓越しの光ではファウンテングラスには不十分なようで、きれいな銅葉になりません。青々とした、猫じゃらしのような葉になってしまいます。
そして春に外に出すと、その青葉は葉焼けして枯れ、少し遅れてきれいな赤い葉が出ます。
ファウンテングラスが無事に生きて春を迎えたんだから、別にそれでいい気もしますが、、出来れば自然の通り、冬はちゃんと休んで春からキレイに全力でニョキニョキ伸びてほしいんですよね。
だから、今年は我が家で1番 寒く乾燥した場所・玄関で過ごしてもらおうかな、と計画中です。日はほとんど入らず暗いんですが、地上部が枯れているならあまり影響ないかな?と思っています。
さし芽に挑む |
さし芽で簡単に増やせます。冬越し失敗に備えるのもアリです
地上部に生きた茎が何本かあれば、それを土に挿して挿木(木じゃないからさし芽?)に挑戦するのは良いアイデアだと思います。
意外と玄関が寒すぎて枯れちゃった場合のスペアになります。
わたしは去年・一昨年もさし芽に成功していて、別に難しさは感じませんでした。3本土に挿しておけばまあ全滅することはないかな、、という程度。
水挿しは今回 初めてのチャレンジです。発根するかな?
茎にこれくらいの太さがあれば多分、大丈夫 |
切り口ではなく節のところから根を出すので、少し深めに植えることをオススメします。
以上、パープルファウンテングラスの冬越しについてでした。
冬越しは毎回ドキドキしますね。無事 春を迎えられますように。
ではでは。
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